ハヌルソム国際空港の手荷物センターに新しく入ったタグ担当として、12件の紛失届を解きながら、名前・オブジェクト・参照・スコープ・クラス・メモリをタグボードで見ながら身につける10時間の講座
0:00–0:50
タグはかばんではない:名前とオブジェクト
0:50–1:40
封印されたかばん:ミュータブルとイミュータブル
1:40–2:30
かばんの中のかばん:コンテナとコピー
2:30–3:20
かばんを渡すとき:関数と引数
3:20–4:10
区域と通行証:スコープ
4:10–5:00
機内持ち込みかばん:クロージャ
5:00–5:50
かばんの規格書:クラスとインスタンス
5:50–6:40
空港の標準手順:ダンダーメソッド
6:40–7:30
規格書の規格書:継承とMRO
7:30–8:20
検査場:属性アクセスの秘密
8:20–9:10
持ち主のいないかばん:メモリとGC
9:10–10:00
ロッカー番号:ハッシュと等価性、総まとめ
ハヌルソム国際空港の地下2階には、サッカー場ほどの広さの手荷物処理センターがあります。職員たちはここをヒープ・ホールと呼んでいます。かばんは一つでもタグは何枚も付けられ、タグが一枚も残っていないかばんは、やがて廃棄されます。
Pythonの変数とオブジェクトは、まさにこのとおりに動きます。変数は値を入れる箱ではなく、オブジェクトにぶら下げる名札です。この一文を頭の中で絵として持っていれば、「元のリストまで変わった」「呼ぶたびに積み重なるデフォルト引数」「すべてのインスタンスに貼られたステッカー」といったバグは、もう謎ではなくなります。
あなたは今日から、このセンターの新しいタグ担当です。この講座は、12件の紛失届を解きながらPythonのオブジェクトモデルを身につける、10時間の講座です。
| 人物 | 役割 |
|---|---|
| ド・ミラン班長 | 手荷物センター勤続30年。口癖は「かばんは一つ、タグはいくつも」。毎回紛失届を手渡し、最後に業務手帳を残す。 |
| ピン | 手荷物仕分けロボット。言葉の代わりに矢印で指し示す。タグボードのマスコットで、落とし穴やコツを短く教えてくれる。 |
| 届出人たち | 毎回替わる。旅行会社の社員、修学旅行の引率教員、スタートアップの開発者、展示会の輸送担当など。 |
| 区分 | 回 | 扱う内容 |
|---|---|---|
| 名前とオブジェクト | 1〜4 | =、is、ミュータブルとイミュータブル、コピー、関数の引数 |
| 名前の探し方 | 5〜6 | スコープ(LEGB)、クロージャ |
| クラスというオブジェクト | 7〜10 | クラスとインスタンス、ダンダーメソッド、継承とMRO、ディスクリプタ |
| オブジェクトの寿命と同一性 | 11〜12 | 参照カウント、GC、弱参照、ハッシュと等価性 |
事件は毎回その回のうちに解決するので、必要な回だけを選んで読んでもかまいません。ただし1限目の図はすべての回で使い回すので、最初に読むことをおすすめします。
sys.getsizeof の値のように、CPythonの実装に依存する内容はそのつど明記します。.py ファイルに保存して実行してください。ピンの案内
→ タグボードで「次の行」を押す前に、何が変わるかを先に口に出してみてください。当たれば理解できている証拠、外れたらその差が今日学ぶことです。
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